デグレファクトリー

未来の技術で高度なバグを埋め込むソフトウェア製作所

SNES SPC700 Player を終了すると自動的に作成される SPCPLAY.INI ファイルには、ソフトウェア上からは変更できない隠し設定項目が保存されており、SNES SPC700 Player の細かい動作をお好みに変更できます。

通常はすべて初期値のままお使いいただき、動作を変更したい部分のみを設定してください。 変更する場合は [USER POLICY] グループの設定のみ行ってください。 [APP SETTING] グループの設定はソフトウェア上から設定できる項目ですので、直接変更しないでください。

ソフトウェアの動作に大きく影響しますので、設定値の変更は慎重に行ってください。 ファイルを直接書き換えることによる設定の変更は、すべて自己責任でお願い致します。 変更前に INI ファイルのバックアップを取ることをおすすめします。

変更内容を保存する前に SNES SPC700 Player を終了させてください。 あらかじめ終了させておかないと、ソフトウェア終了時に変更内容が上書きされてしまいます。

SPCPLAY.INI ファイルを開き、BUFNUM の設定値を低くしてください。 サウンドバッファが小さくなり、設定変更等の反映が速くなります。

副作用として、負荷がかかったときに音切れが発生しやすくなります。 まずは 4 からお試しいただき、音切れが発生した場合は、少しずつ数値を上げてみてください。

BUFNUM   2 : 22
  ↓
BUFNUM   2 : 4

SPCPLAY.INI ファイルを開き、SCALE の設定値を 150 または 200 に変更してください。 ウィンドウの大きさが通常の 1.5 または 2倍 になります。

150 に設定すると、一部表示崩れが発生します。

SCALE    0 : 100
  ↓
SCALE    0 : 200

※ v2.19.3 以降で使用可能

SPCPLAY.INI ファイルを開き、BMPFONT の設定値を 1 に変更してください。 v2.19.1 以前で提供していた標準フォントに戻ります。

BMPFONT  0 : 0
  ↓
BMPFONT  0 : 1

※ v2.19.5 以降で使用可能

SPCPLAY.INI ファイルを開き、EARSAFE の設定値を 0 に変更してください。 イヤーセーフ機能が無効化されます。

副作用として、音割れが発生しやすくなります。 また、突然の大音量に十分ご注意ください。

EARSAFE  0 : 1
  ↓
EARSAFE  0 : 0

SPCPLAY.INI ファイルを開き、WAVBLANK の設定値を -1 に変更してください。

※ v2.19.4 以降: チャンネル 1~8 のうち、いずれかがミュート状態の場合は、先頭は調整しなくなりました。

WAVBLANK 0 : 500
  ↓
WAVBLANK 0 : -1

SPCPLAY.INI ファイルを開き、LANGUAGE の設定値を 1 に変更してください。

通常はシステムの設定に基づいて、日本語・英語のいずれかが自動選択されますが、日本語環境でも英語で表示されることがあります。 これを、強制的に日本語で表示するように動作を変更します。

LANGUAGE 1 : 0
  ↓
LANGUAGE 1 : 1

※ v2.20.3 以降で使用可能

SPCPLAY.INI ファイルを開き、THEME の設定値を 1 に変更してください。

Windows 10/11 (22H2 以降) を使用している場合、ダークモードで表示されます。 それ以外のオペレーティングシステム・バージョンでも使用できる場合がありますが、動作保証はありません。

非公開 API を利用しているため、互換性の問題で起動に失敗することがあります。 SNES SPC700 Player が起動しなくなった場合は、0 に戻してください。

THEME    0 : 0
  ↓
THEME    0 : 1

※ v2.19.3 以降で使用可能

数値表記 (0~9, A~F) のフォントを変更します (初期値 = 0)。

0

常に最新 (2 と同じ)

1

デジタル風

2

アナログ風 (おふがおさん Thanks!)

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

※ v2.20.1 以降で使用可能

曲のテンポ (Beats per Minute) を推測する機能を使用するかどうかを変更します (初期値 = 1)。

テンポ推測機能を使用すると、DSP の割り込み処理が有効になるため、わずかに CPU 負荷が上がります。 また、DSP のデバッグ機能と併用する場合は、機能が競合して不都合が発生することがあります。

表示されるテンポは推測値であり正確ではないため、機能が不要である場合は、無効化できます。

0

BPM 推測機能を無効にします。

1

BPM 推測機能を有効にします。

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

サウンドバッファの数を変更します (初期値 = 22)。

値を大きくすると、バッファの量が増え音飛びしにくくなりますが、演奏中の設定変更の反映まで時間がかかります。

逆に値を小さくすると、設定変更の反映に時間はかかりませんが、音飛びしやすくなります。

必ず 4 以上 100 以下の範囲で値を設定してください。 ただし BUFNUM × BUFTIME が 3000 を超えないようにしてください。

サウンドバッファの大きさ [ms] を変更します (初期値 = 23)。

値を大きくすると、バッファの量が増え音飛びしにくくなりますが、インジケータのリフレッシュ速度が遅くなります。

逆に値を小さくすると、インジケータのリフレッシュ速度が速くなりますが CPU 負荷が増えます。

必ず 10 以上 100 以下の範囲で値を設定してください。 ただし BUFNUM × BUFTIME が 3000 を超えないようにしてください。

※ v2.19.5 以降で使用可能

シーク時に使用するキャッシュの位置を決定する間隔 [ms] を変更します (初期値 = 5000)。

シーク時に目的の位置から近いキャッシュを使用しますが、ここで指定した時間分だけは必ずエミュレーションを行うことで、シーク直後に音が一部鳴らなくなる事象を回避します。

値を大きくすると、エミュレーション時間が多くなるため音は正常になりますが、シーク時に時間がかかります。

逆に値を小さくすると、エミュレーション時間が少なくなるためシークは高速化しますが、一部の音が鳴らなくなる事象が発生しやすくなります。

必ず 0 以上の値を設定してください。 SEEKFAST が 1 の場合、この設定は使用されません。

※ v2.19.5 以降で使用可能

シーク用のキャッシュを保存する間隔 [ms] を変更します (初期値 = 10000)。

シーク時に目的の位置から近いキャッシュを使用することで、シーク処理を高速化します。

値を大きくすると、キャッシュ間隔が長くなるため長期間のキャッシュができますが、効率が悪くなりシーク時に時間がかかります。

逆に値を小さくすると、キャッシュ間隔が短くなるため効率が良くなりますが、長時間のキャッシュができなくなります。

必ず 5000 以上の値を設定してください。 CACHEINT × CACHENUMSEEKMAX に近い値になるよう調整すると、メモリ使用量と効率のバランスが良くなります。

※ v2.19.5 以降で使用可能

シーク時に強制的にキーオン信号を発信するときの基準となるエンベロープ値を変更します。 (初期値 = 64)。

シーク直後は全チャンネル無音状態から始まりますが、キャッシュ保存時に指定のエンベロープ値以上だった場合は、強制的にキーオンを発信して発音を開始します。

これにより、キーオンしてから長時間キーオフが行われない音 (風、雨、水音等) が、シーク時に鳴らない事象を回避します。

値を大きくすると、シーク時に鳴らない事象が回避できなくなります。

逆に値を小さくすると、シーク時に本来鳴らないはずの音が鳴る事象が発生しやすくなります。

必ず 1 以上 127 以下の範囲で値を設定してください。

※ v2.19.5 以降で使用可能

シーク用のキャッシュを保存する数を変更します (初期値 = 60)。

シーク時に目的の位置から近いキャッシュを使用することで、シーク処理を高速化します。

値を大きくすると、キャッシュの回数が増えるため効率が良くなりますが、メモリを消費します。

逆に値を小さくすると、キャッシュの回数が減るためメモリを消費しなくなりますが、効率が悪くなりシーク時に時間がかかります。

必ず 0 以上の値を設定してください。 CACHEINT × CACHENUM が SEEKMAX に近い値になるよう調整すると、メモリ使用量と効率のバランスが良くなります。

0 を設定すると、シーク用のキャッシュを一切使用しません。

最小化時にサウンドインジケータを描画するかどうかを変更します (初期値 = 0)。

この設定は実験中です。 通常は初期値 (0) のままお使いください。

0

描画しません。

1

描画します。

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

※ v2.19.5 以降で使用可能

意図しない大音量が出力されたときに、音声を強制的に停止するかどうかを変更します (初期値 = 1)。

出力を停止することで、耳や音響機器を保護します。

0

保護機能を無効にします。

1

保護機能を有効にします。

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

デフォルトのフェードアウト時間 [ms] を変更します (初期値 = 10000)。

ID666 にフェードアウト時間が設定されていないとき、または [設定] - [演奏時間] - [常に既定時間を使用] を選択している場合にこの値が使用されます。

必ず 0 以上の値を設定してください。

情報表示やプレイリストに使用するフォントを変更します (初期値 = 未指定)。

未指定の場合、日本語表示なら Microsoft Applocale、英語表示なら Lucida Console が選択されます。

フォントサイズは固定 (12px) で、最も近いフォントサイズが自動選択されます。

存在しないフォント名が指定された場合の動作は不定です。 存在するフォントを設定してください。

グラフィックインジケータで、各チャンネルが無音になってから非表示になるまでの時間 [ms] を変更します (初期値 = 1000)。

[設定] - [情報表示] - [無音チャンネル非表示] を選択している場合にこの値が使用されます。

必ず 0 以上の値を設定してください。

言語を変更します (初期値 = 0)。 ID of language for display to be used (default = 0).

0

自動選択 / Auto select

1

日本語 / Japanese

2

英語 / English

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

プレイリストの高さを変更します (初期値 = 127)。

環境によってプレイリストの高さが足りなかったり、ボタンに干渉したりなどの不具合がある場合に、環境に合わせて高さを調整できます。

必ず 0 以上の値を設定してください。

プレイリストの登録可能件数を変更します (初期値 = 5000)。

値を大きくするとプレイリストに登録できるファイル数が多くなりますが、メモリ使用量が増えたり、プレイリストから曲を選択時に動作が遅くなります。

必ず 0 以上 30000 以下の範囲で値を設定してください。

すべてのチャンネルが無音になってから、次の操作 (停止、リスト順、リスト逆順など) が行われるまでの時間 [ms] を変更します (初期値 = 5000)。

必ず 0 以上の値を設定してください。

[設定] - [演奏時間] - [無効/エンドレス] を選択している場合は、この設定は使用されず、無音状態が続きます。

※ v2.20.0 以降で使用可能

※ v2.20.3 以降: [設定] - [その他設定] - [演奏中に画面オフを抑制] で設定変更が可能になりました。

演奏中、ディスプレイ電源オフ・スリープへの移行を防止するかどうかを変更します (初期値 = 0)。

0

オペレーティングシステムの設定を使用します。

1

演奏中、スリープへの移行を防止します。

2

演奏中、ディスプレイ電源オフ状態への移行を防止します。

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

デフォルトの演奏時間 [ms] を変更します (初期値 = 120000)。

ID666 に演奏時間が設定されていないとき、または [設定] - [演奏時間] - [常に既定時間を使用] を選択している場合にこの値が使用されます。

必ず 0 以上の値を設定してください。

ウィンドウ表示の倍率を変更します (初期値 = 100)。

100

通常表示。

150

x1.5 表示。 ※ 一部表示崩れがあります

200

x2 表示。

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

※ v2.19.5 以降で使用可能

[設定] - [演奏時間] - [無効/エンドレス] を選択している場合のシークバーの最大時間 [ms] を変更します (初期値 = 180000)。

シークバーは有効ですが、この時間を超えても演奏は停止しません。

必ず 0 以上の値を設定してください。 0 に設定すると、v2.19.4 以前と同様にシークバーを表示しません。

※ v2.20.0 以降: [設定] - [シーク時間] - [高速シーク] で設定変更が可能になりました。

シークの処理方法を変更します (初期値 = 0)。

DSP エミュレーションを OFF にすることで、シーク速度を高速化できますが、DSP の状態を参照する一部 SPC において、シークが正常に動作しない可能性があります。

0

低速処理 (DSP エミュレーション ON)。 シーク中の音声変化を記録します。

1

高速処理 (DSP エミュレーション OFF)。 シーク後、無音から始まります。

※ v2.19.4 以前で使用可能 (v2.19.5 から CACHEINT に移行)

シーク用のキャッシュを保存する間隔 [ms] を変更します (初期値 = 15000)。

シーク時に目的の位置から最も近いキャッシュを使用することで、シーク処理を高速化します。

この値が小さいほどキャッシュ効率が良くなりますが、長時間のキャッシュができなくなります。

必ず 5000 以上の値を設定してください。

[REW] ボタンによるシークが可能な最大の演奏時間 [ms] を変更します (初期値 = 600000)。

ここで設定した演奏時間を超えると [REW] ボタンが使用できなくなります (逆シークは演奏時間が長いほど動作が遅くなり、誤ってボタンを押してハング状態にならないようにします)。

必ず 0 以上の値を設定してください。

※ v2.19.4 以前で使用可能 (v2.19.5 から CACHENUM に移行)

シーク用のキャッシュを保存する数を変更します (初期値 = 40)。

シーク時に目的の位置から最も近いキャッシュを使用することで、シーク処理を高速化します。

この値が大きいほどキャッシュ効率が良くなりますが、メモリを消費します。 0 に設定するとキャッシュを一切使用しません。

必ず 0 以上の値を設定してください。

※ v2.19.5 以降で使用可能

演奏速度変更とシークのキーボードショートカットを入れ替えます (初期値 = 0)。

0

Shift + ←→ でシーク、Ctrl + ←→ で速度変更。

1

Ctrl + ←→ でシーク、Shift + ←→ で速度変更。

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

演奏速度を微調整します (初期値 = 0)。

実機はクロック源としてセラミック発振子が使われているため、通常 0.5% 程度の誤差があり、実機によって演奏速度に若干の違いが出ます。 お手持ちの実機の演奏速度と、可能な限りぴったりと合わせたいときに調整してください。

数値を上げる (0 超過に設定する) と速くなり、数値を下げる (0 未満に設定する) と遅くなります。

精度 ±0.5% を範囲とする場合は -328~327 の数値を指定します。 実機においては仕様よりわずかに速いことが多く、実際は 0~100 程度の範囲になると思います。

※ v2.20.3 以降で使用可能

ウィンドウの表示テーマを変更します (初期値 = 0)。

0

クラシックモード

1

ダークモード (Windows 10/11 22H2 以降※1)

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

※1 他のオペレーティングシステムでも使用できる場合がありますが、Windows の非公開 API を利用しているため、互換性の問題で起動に失敗することがあります。 SNES SPC700 Player が起動しなくなった場合は、0 に戻してください。

※ v2.20.0 以降で使用可能

メニュー以外で演奏設定を変更したとき、タイトルバーに変更後の設定値を表示する時間 [ms] を変更します (初期値 = 1000)。

0 を設定すると、タイトルバーに設定値を表示しません。

必ず 0 以上の値を設定してください。

※ v2.20.0 以降で使用可能

メニュー以外で演奏設定を連続で変更したとき、特定の場所で一時停止する時間 [ms] を変更します (初期値 = 300)。

例えば、ショートカットキーを連続で押して音量を変更したとき、100% の位置で一瞬止まります。 この止まる時間を変更できます。

0 を設定すると、演奏設定を連続で変更しても、特定の場所で一時停止しません。

必ず 0 以上の値を設定してください。

※ v2.20.0 以降で使用可能

スリープから復帰するか、ディスプレイの電源がオンになってから、ウィンドウを再描画するまでの時間 [ms] を変更します (初期値 = 1000)。

一部の環境では、スリープからの復帰やディスプレイの電源がオンになったとき、ウィンドウ内のボタン等が正しく描画されないことがあります。 ウィンドウ全体を再描画することで、この事象を回避します。

0 を設定すると、再描画を行いません。

必ず 0 以上の値を設定してください。

グラフィックインジケータの色を変更します (初期値 = 0)。

通常は 0 を使用し、色が見にくいときに変更してください。

0

ウィンドウの背景色・文字色によって自動的に 1~3 から選択されます。

1

2 より暗い色に設定します。 暗い背景色、かつ暗い文字色に適しています。

適した配色: ワインレッド、レイニーブルー等

2

通常の色に設定します。 Windows 既定のクラシック表示に適しています。

適した配色: Windows クラシック、スタンダード等

3

2 より明るい色に設定します。 暗い背景色、かつ明るい文字色に適しています。

適した配色: ハイコントラスト (黒)、ダークモード等

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

グラフィックインジケータのレベル表示 (青いバー) の減衰速度を変更します (初期値 = 1)。

数が大きいほど減衰速度は速くなります。

必ず 1 以上 48 以下の範囲で値を設定してください。

フェードアウト後、次の操作 (停止、リスト順、リスト逆順など) が行われるまで何もしないブランク時間 [ms] を変更します (初期値 = 3000)。

必ず 0 以上の値を設定してください。

[設定] - [演奏時間] - [無効/エンドレス] を選択している場合は、この設定は使用されず、無音状態が続きます。

WAVE ファイル出力時、先頭に作成する無音の時間 [ms] を変更します (初期値 = 500)。

-1 を指定すると、無音時間を調整せず、SPC が出力する無音がそのまま収録されます。

必ず -1 以上の値を設定してください。

※ v2.19.4 以降: チャンネル 1~8 のうち、いずれかがミュート状態の場合は、この設定は使用されません (-1 と同じ)。

WAVE ファイル出力時に使用するフォーマットを変更します (初期値 = 0)。

0

8 ビット、16 ビット出力時は WAVE_FORMAT_EX フォーマット、それ以外のビット出力時は WAVE_FORMAT_EXTENSIBLE フォーマットで出力します。

1

WAVE_FORMAT_EX フォーマット (PCM_WAVE_FORMAT 互換フォーマット) を強制します。

2

WAVE_FORMAT_EXTENSIBLE フォーマットを強制します。

必ず上記の範囲内で値を設定してください。

通常は 0 を使用し、出力した WAVE ファイルが他のソフトウェアで読み込めない場合のみ、目的のフォーマットに変更してください。